歯のことがよく分かるブログ

前歯の被せ物


前歯の被せ物

前歯が変われば、笑顔が変わる!

見た目が気になって、笑う時に口元を隠したくなる。
口元を見られたくないから、思い切り笑うことができない。
前歯の黒いむし歯が気になる。
昔治療した被せ物の色が周りの歯と合っていない、歯ぐきが黒くなった。
歯並びを治したいけど、矯正治療はしたくない。

こんな悩みありませんか?
前歯を被せ物で治療すれば、このような悩みを解消できるかもしれません。

被せ物とは?

虫歯の範囲が狭い場合は、その部分だけを詰めることで治療は完了します。しかし、虫歯の範囲が広い場合や虫歯が重度で神経を取った場合には、部分的な処置ではなく、歯全体をスッポリと覆い被せる必要があります。
被せ物は歯を大きく削ることになりますが、その分、新しい歯を作る際には自由度が増えます。そのため、噛み合わせや歯並び、歯の色などを大きく変えることが可能な治療法です。
被せ物は歯を覆い被せるため、冠もしくやクラウン(Crown)と呼びます。

被せ物の治療の流れ

基本的な治療の流れは、歯を削って、型・噛み合わせをとって、技工士が作ってきた被せ物を付けることになりますので、最低2回の通院が必要になります。
ただし、虫歯や歯周病の進行状況によっては治療回数が増えますが、前歯の被せ物治療で重要なことは治療した直後の美しさが続くことです。そのためには、歯や歯ぐきが健康な状態で被せ物を作ることが重要です。歯を削ってから、被せ物が完成するまでの間は仮歯でお過ごしいただきます。歯抜けの状態でご帰宅いただくことはありませんので、ご安心ください。ただし、仮歯は外せるようにしていますので、粘着性の食品はお控えください。また、プラスチック製のため、硬いもので破れる恐れがありますので、ご注意ください。
なお、歯ブラシは通常通り行い、歯や歯ぐきを清潔に保ちましょう。

1) 歯を削ります

歯を削る
クラウンを被せるのに必要な量だけ歯を削り、下地をつくります。技工士がクラウンを作りやすいように、きれいに丁寧に形を整えます。

2) 型を採ります

型を採る
正確に再現できるように歯型を取ります。取った歯型は技工士に渡します。

3) 噛み合わせを記録します

噛み合わせを記録する被せ物を装着したあとの噛み合わせを考慮し記録します。

4) 仮歯を装着します

仮歯を装着する被せ物が完成するまでの間に付ける仮歯を装着します。

5) 出来上がってきた被せ物を装着します。
出来上がってきた被せ物を装着する

様々な工程を経て製作された、患者様にピッタリの被せ物を装着します。

前歯の被せ物の種類は?

被せ物にはたくさんの種類がありますが、それぞれメリットとデメリットがあります。

オールセラミッククラウン(プレミアム)

ジルコニアのフレームにセラミックを盛り上げた被せ物になります。ジルコニアとはホワイトメタル(白い金属)と言われるほど強度のあるセラミック系素材です。

メリット

・歯の透明感やグラデーションを再現することが可能である。
・金属を一切使用しないため、経年的に歯ぐきが黒ずむことがない。
・仮装着が可能であり、その間は色と形の修正が可能である。
・汚れがつきにくく、精度が高いため、虫歯になりにくい。

デメリット

・高価である。
・まれに割れることがある。

費用

15万円/本

オールセラミッククラウン(スタンダード)

単色のセラミックに着色を施し、審美的に仕上げた被せ物になります。

メリット

・透明感が強く、明るい歯の色味を再現しやすい。
・金属を一切使用しないため、経年的に歯ぐきが黒ずむことがない。
・汚れがつくにくく、虫歯になりにくい。

デメリット

・高価である。
・仮装着ができないため、装着後に修正ができない。
・深みある色の再現が困難である。
・まれに割れることがある。

費用

10万円/本

フルジルコニアクラウン

ジルコニアに着色を施し、審美的に仕上げた被せ物になります。

メリット

・表面を着色することで、周りの歯との調和をはかることができる。
・金属を一切使用しないため、経年的に歯ぐきが黒ずむことがない。
・硬い素材のため、割れない。
・仮装着が可能であり、その間は色と形の修正が可能である。
・汚れがつきにくく、虫歯になりにくい。

デメリット

・歯よりも硬い素材のため、噛み合う歯が痛むことがある。
・透明感の再現に限界がある。

費用

10万円/本

メタルボンドクラウン

金属のフレームにセラミックを盛り上げた被せ物になります。

メリット

・セラミックを何層にも重ねて製作するため、歯の色味を再現しやすい。
・仮装着が可能であり、その間は色と形の修正が可能である。
・精度が高く、虫歯になりにくい。

デメリット

・金属を使用するため、経年的に歯ぐきに黒ずみが出る可能性がある。
・金属部分には汚れがつきやすい。
・まれに割れることがある。

費用

12万円/本

硬質レジン前装冠

金属のフレームの表側のみプラスチックを盛り上げた被せ物になります。

メリット

・安価である。

デメリット

・自然観がなく、人工的な仕上がりとなる。
・金属を使用するため、経年的に歯ぐきに黒ずみが出る可能性がある。
・金属部分には汚れがつきやすい。
・表面のプラスチックは経年的に劣化し、着色する。
・裏側(舌側)は金属が大きく露出する。
・精度が低く、二次的に虫歯になりやすい。

費用

保険適用

被せ物の治療を長持ちさせるため大事なことは

1) 歯の状態が良いこと

神経がある歯と無い歯では、神経のある歯の方が健康な歯と言えます。何度も治療がなされている歯ほど、ダメージがあり、将来的には残っている根が割れたりすることがあります。

2) 歯ぐきの状態が良いこと

被せ物を作る前に歯ぐきが腫れていれば、被せ物を装着した後に歯ぐきの位置関係が変化しやすくなります。場合によっては被せ物と歯の境目が目立ってしまうことがあります。それを防ぐためにも歯ぐきの状態を健康にした状態で被せ物を作ることが大切です。健康な状態で被せ物を作れば、装着後も健康な歯ぐきを維持しやすくなります。

3) 噛み合わせを定期検診で確認すること

噛み合わせは一生の間で常に変化します。それは、食事や歯ぎしりなどの歯と歯の接触により、少しずつ歯がすり減るからです。人工材料である被せ物の削れ方は天然の歯とは異なりますので、経年的にバランスが崩れることがあります。定期的に噛み合わせを確認し、調整していくことで被せ物に過剰な力が加わることが防げます。

4) 歯ぎしり・食いしばりへの対策をすること

寝ている間に歯ぎしり・食いしばりをしている人の割合は比較的多いとされています。寝ている間に発揮される力は起きているときの1.5倍とも言われます。そういった力が被せ物に加わることでセラミックが欠けてしまったり、被せ物が外れてしまったりするリスクが増えてしまいます。さらに、過剰な力は被せ物だけでなく、歯ぐきや顎関節、残っている歯にも悪影響を及ぼすことがあります。歯ぎしり・食いしばりのリスクが高い方は睡眠中にマウスピースを使用することをお勧めします。
様々な工程を経て製作された、患者様にピッタリの被せ物を装着します。

最後に

お口の状態は常に変化します。何も症状がないから問題が無い、とは言い切れません。治療直後の状況を維持するためにも、定期的なチェックは欠かせません。治療を開始する前に治療後についても担当医とご相談ください。