オーダーメイド義歯



「入れ歯が合わない」「痛い」「噛めない」は “仕方のないもの” と諦めていませんか?

きちんと精査し、原理原則に沿って入れ歯を制作すれば、合う入れ歯を作ることができます。

「合わない」「痛い」「噛めない」
そんなお悩みをお持ちの方、一度ご相談ください。

担当医からのメッセージ

「歯を失う」ことに対して皆さんはどんなイメージをお持ちでしょうか。噛めなくなるとか、見た目が悪くなるとかを考えられると思いますが、「歯を失う」ことでもっと多くのことを失うと私は日々の診療から感じています。
もし満足に噛めない状況であれば、友人からの食事の誘いを断るかもしれません。もし前歯を失ったら、思いっきり笑えないかもしれません。口元を隠して笑い、自身の表情が相手に理解されないことがあるかもしれません。
「歯を失う」ことにより社会性を失い、笑顔を奪われ、表情が変わり、しまいには性格まで変わる可能性があります。このような状況を生まないために私は入れ歯に力を入れています。失った歯を補うことは咀嚼機能だけでなく、審美性や社会性をも取り戻すことが可能です。
「今まで噛めないものが噛めるようになった」
「入れ歯を入れてから若くなったと言われた」
「歯があった頃の顔に戻った」
今まで治療してきた患者様から嬉しいコメントを頂くことがあります。歯科医師冥利に尽きるとはこのことです。だからこそ、入れ歯治療には自然と力が入ってしまいます。

「歯科タナカ式オーダーメイド義歯」が
患者様に支持される2つの理由

理由1. 患者様を知る

当院では、まず患者様を知ることを大切にしています。

  • 患者様の“過去”を知る
    歯を失った理由、失った順番、入れ歯を入れて何年になるか、今までに作った入れ歯の個数、歯に関するエピソード、歯がある頃の写真など。
  • 患者様の“今”を知る
    現在困っていること、全身状態、歯やお口の中の状態、噛み合わせ、噛み癖、使用中の入れ歯の状態など。
  • 患者様の“未来”を知る
    治療後のイメージ、治療方法に対する希望など。

患者様の過去・現在・未来をお聞きしたら、具体的な治療の方針をご説明し、治療のゴールを共有してから治療を開始します。

治療のゴールとは治療後に予測されることや、治療後の具体的なイメージのことです。

私たちは患者様に最高の入れ歯をお作りするために日々研鑽をしていますが、入れ歯治療を成功させるためには歯科医師だけの頑張りで達成できるものではありません。

手を失えば義手、足を失えば義足により失った機能を回復させますが、それらをうまく使うためにはリハビリが必要です。歯を失ったときに作るのが義歯(入れ歯)です。

義手・義足と同様に義歯(入れ歯)を上手に使うためにはリハビリが必要です。

理由2. 多種多様の入れ歯

患者様の口は、一つとして同じものはありません。
また、悩みも様々です。

保険の入れ歯だけではなく自費の入れ歯も用意し、患者様一人一人に合わせてご提案できるようにしています。

保険:レジン床

レジンとは?


レジンとは、いわゆるプラスチックです。保険診療で作る入れ歯はレジンが主材料になります。レジンは粉と液を混ぜ合わせ、重合という固める作業をします。レジンは重合方法によって2つに分類され、熱を加えて固める加熱重合レジンと、混ぜ合わせるだけで固まる常温重合レジンがありますが、レジンとしての性質が良いのは前者の加熱重合レジンです。ただし、作業の煩雑さや常温重合レジンの性質向上により、現在では常温重合レジンをレジン床の入れ歯に使用する頻度が増加しています。

レジンの最大の欠点は重合時の寸歩変化が大きいことです。重合は入れ歯作りの最終段階で行う工程です。それまでの工程をミスなく進めていたとしても、ここでエラーが生じ、適合精度の悪い入れ歯が出来上がることがあります。

レジンの長所は修理がしやすいことです。落として割れた場合などのトラブル時にも対応が可能です。

レジンの特徴

レンジはプラスチックのため、材料自体が噛む力に耐えるほどの強度を持ち合わせていませんが、幅と厚さを増すことで壊れずに使用できる工夫をしています。ただし、これが入れ歯特有の異物感に直結します。

こだわり

保険診療で製作する入れ歯だからこそ、基本的に則って治療をしています。保険診療では使用出来る材料に限りがあるため、材料の特性を理解して入れ歯作りに取り組んでいます。また、患者さん毎にメインテナンス期間を設定し、変化する体や入れ歯の状況に合わせて問題が生じる前に調整を行うことで快適な入れ歯生活を過ごしていただけるよう心かげています。

自費:金属床

金属床って?

入れ歯は基本的に人工歯・支台装置・床(しょう)から成り立ちます。
人工歯は失った歯の部分を補います。支台装置は部分入れ歯でのバネの部分にあたり、入れ歯と支えとなる歯をつなぐ役割をします。
床(しょう)とは、入れ歯の基礎となる部分で、歯ぐきと接する部分のことを言います。入れ歯は失った歯や歯ぐき(顎堤)を補い、噛むことや見た目を回復することを目的としますが、入れ歯を安定させるためには失っていない部分を床(しょう)で覆ったり、歯に支台装置(バネなど)を引っ掛けたりしなければなりません。これが入れ歯特有の違和感や異物感となります。それを少しでも改善させるために金属材料を利用します。金属はレジン(プラスチック)と違って折れたり、割れたりすることはほとんどありません。そのため、覆う部分を薄く・狭くすることが可能です。これにより入れ歯特有の異物感を緩和でき、発音のしやすさにもつながります。

また、金属には硬さがありますので、噛んだ時に入れ歯がたわみにくくなります。入れ歯が噛むたびにたわむので、歯ぐき(顎堤)には断続的に大きな力が加わることになります。この力は歯ぐき(顎堤)を痩せさせると言われています。

その他の金属床の特徴として、レジン床と比較して、圧倒的に味覚が良いということです。
入れ歯と味覚に関係があるの?と思われるかもしれませんが、味覚は舌だけで感じているわけではありません。風邪を引いて鼻が詰まっていると味がわからなくなることを経験したことはありませんか?これは嗅覚も味覚に関与していることを意味しています。塩味・甘味・苦味・酸味の4基本味は舌などの味覚で感じるものですが、我々が表現する「味」とはそれだけではなく、その他の感覚を含めた総合評価と言えます。味を感じる上で大切な感覚の一つとして、温度感覚が挙げられます。上顎の入れ歯では安定性を向上させるために口蓋(口の上壁)を覆うことがありますが、この部分を覆うと食物が直接口蓋に触れなくなるため、温度感覚を感じにくくなります。食べ物の温かさや冷たさも「味」の一面となり得ることから、入れ歯を入れることで味がわからなくなった、と言われることがあります。レジン床の入れ歯では、入れ歯の破損やたわみ防止のため、幅を広く・分厚く作りますので、異物感が大きく、またレジンは熱伝導が悪いため温度を感じにくくなります。床に金属を使用すると、歯ぐきを覆う部分を減らすことができ、薄く加工できるため、異物感が少なく、また熱伝導の良さは食べ物の温度が感じやすくなります。

金属床の特徴

金属床の入れ歯で使用する金属には金合金、コバルト・クロム(Co-Cr)合金、チタン合金がありますが、それぞれに特徴があります。

金合金は加工がしやすいため、適合精度が高く、ぴったりとした入れ歯を作ることができますが、重いことが難点です。そして、昨今の金の価格高騰により、材料代が高くなります。

コバルト・クロム合金は現在最も使用頻度が高い合金です。以前はその扱いが難しく、適合精度に問題が生じることがありましたが、現在では製作技術が向上したため、一般的に扱える合金となりました。

チタン合金は軽さが売りです。生体親和性も高い合金になりますが、製作の難易度が高く、扱いの難しい合金です。

こんな方におすすめ

部分入れ歯ではすべての患者さまに金属床の入れ歯を利用してもらいたいと考えています。部分入れ歯を装着した後、長い経過の中で調整が圧倒的に少ないことがその理由です。噛んだ時の変形が少ないことから、歯ぐき(顎堤)と支えている歯への負担が少ないことが長期的に良い結果に繋がり、それ以上に歯を失う危険性を軽減してくれるものだと考えています。

自費:マグネット

磁力を用いて入れ歯を安定させる方法です。

マグネットの特徴


入れ歯に磁石を、残っている歯もしくはインプラントに磁石がつく金属(磁性アタッチメント)を組み込みます。入れ歯は磁性アタッチメントにパチっとつくため、入れ歯の装着は容易です。バネを用いないので、見た目が良く異物感が少なくなります。ただし、入れ歯に磁石を組み込むため、その部分は入れ歯が薄くなりますので、金属床との併用が好ましく、レジン床で使用すると、入れ歯が割れやすくなります。

こんな方におすすめ

歯を利用する場合、歯の神経を取り、歯ぐきギリギリの高さで歯を切断する必要があります。歯は入れ歯側の磁石によって、入れ歯を装着している間は磁力によって垂直方向に引っ張られ続けますので、根の状態が悪い場合は適応とならないことがあります。
インプラントを利用する場合は入れ歯の動きを最小限にするよう戦略的にインプラントの位置を決めることが重要です。
上顎の総入れ歯で口蓋(口の上壁)を覆いたくない場合にマグネットを利用すると、口蓋を覆わない形にできるため、装着感の良い総入れ歯になります。

入れ歯の種類

総入れ歯


すべての歯を失った方にお作りする入れ歯が総入れ歯となります。

「歯がなくて、ひっかけるところがないのに落ちないの?」と質問されることがあります。総入れ歯が落ちない理由は、吸盤と同じ原理です。入れ歯が歯ぐきに密着し、さらに顔の筋肉(表情筋や口周りの筋肉など)と調和すると引っ張っても取れない総入れ歯になります。特に筋肉との調和が重要です。それができていないと、入れ歯の周囲から空気が入り込み、入れ歯は簡単に外れてしまいます。
ですから、ただ型を採って、技工士に丸投げしても噛める総入れ歯を作ることは出来ません。患者様の姿勢やしゃべり方、笑い方、噛む癖なども考慮しながら進めていくことが総入れ歯の治療です。

また、上顎の総入れ歯の方が「落ちる」イメージにより難易度が高いと思われがちですが、実は下顎の総入れ歯の方が難易度は遥かに高いのです。下顎の方が難しい理由は「舌」の存在が挙げられます。食事をするとき、会話をするとき、ものを飲み込むとき。舌は絶えず動いています。舌が動くことにより下顎の総入れ歯をその安定性を失い、外れやすくなります。そのため、欧米では下顎の総入れ歯にはインプラントを併用して、外れにくくして、機能を高めることが第一選択の治療方法となっています。

こんな方におすすめ

総入れ歯は患者様によって難易度が大きく異なります。その難易度を左右する要因として歯ぐき(顎堤)の状態(吸収度合い・硬さ・高さ・太さなど)、噛み癖(顎の動き)、舌の位置、唾液の量、骨格、筋肉のつき方、顎関節の状態などが挙げられます。また、その他には総入れ歯になってからの期間や現在使用中の総入れ歯の質といったことも新しく総入れ歯を作る上では大切な情報となります。

総入れ歯を作るためには、まず上記のような診査を行い、その上で型採りをしますが、型採りと言っても方法は様々です。また、使用する材料も多岐にわたりますので、患者様に最良な方法・材料をご提案し、ご満足いただける総入れ歯を作るよう努めております。

なお、当院の自費診療でお作りする総入れ歯は、治療方法や使用する材料などによって料金が変わることはありません。(インプラントを併用するなど、その他の処置については別途費用がかかります。)

部分入れ歯


部分入れ歯とは部分的に歯を失い、部分的に入れ歯を入れます。部分入れ歯では外れたりしないように残っている歯にバネをかけることが一般的です。ただ、歯の失い方や残っている歯の状態により部分入れ歯の設計は変わりますので、一つとして同じ設計の部分入れ歯はありません。
当院で部分入れ歯を設計する上で配慮していることは以下のとおりです。

  1. 噛んだ時に動かないこと
  2. 使用していて壊れないこと
  3. 残っている歯に汚れがたまらないこと
  4. 部分入れ歯の装着感が良いこと

上記を軸として、患者様の体の一部となる部分入れ歯治療を進めていきますので、治療に対するご要望などをお伝えいただくことが治療成功の近道となります。患者様と歯科医師が同じ方向を向き、治療を進めることが部分入れ歯治療のような大きな治療には必要だと感じています。

噛める部分入れ歯を作るためには残っている歯への前準備が重要です。歯を削らずに、ただ型を採っても噛める入れ歯にはなりません。入れ歯は柔らかい歯ぐき(顎堤)の上に装着されるため、噛めば必ず沈み込みます。この部分入れ歯の沈み込みが支えている歯を揺らす力にならないよう、支える歯への前処置や部分入れ歯の設計をします。噛める部分入れ歯を成功させるポイントは歯ぐき(顎堤)への負担を最小限とし、支える歯の能力を最大限に引き出すことです。部分入れ歯が残っている歯や歯ぐき(顎堤)に損傷を与えることはあってはなりません。そのためには部分入れ歯を装着した後も継続的にメインテナンスを行い、体の変化に応じて、部分入れ歯を調整していく必要があります。

こんな方におすすめ

部分入れ歯は歯を1本失ったからから、歯が1本しか残っていない方までどのような欠損にも対応が可能です。歯科疾患実態調査において、高齢者では以前と比較して、残っている歯の本数は増えており、歯が全く無い方の割合(つまり総入れ歯を使用している)が減少しています。つまり、部分入れ歯を使用している方が増加していることがデータより読み取れます。さらに、高齢者では残っている歯の本数が増加するとともに、虫歯や歯周病といった問題も増えています。だからこそ、部分入れ歯を作る際には残っている歯の処置や治療後のメインテナンスが重要です。部分入れ歯を支える歯だけではなく、それ以外の歯についても、部分入れ歯を作る前に治療をしておくことはもちろんですが、部分入れ歯を作り終えたら、その状態を維持していくために定期的に歯と部分入れ歯のチェックをしていくことで、再治療の危険性を最小限にすることができます。

部分入れ歯に限らず、すべての治療で当てはまることですが、治療を始める際に重要なことは難易度の判別をすることです。噛める部分入れ歯を作るためには難易度に応じた戦略が必要になります。戦略を立てる上で知らなければならないことは、歯ぐき(顎堤)は弱いものだと患者さんと歯科医師が共通の認識をすることです。もともと歯ぐき(顎堤)は噛む力に耐えられるようには作られていません。その歯ぐき(顎堤)に歯から強い噛む力が加われば、歯ぐき(顎堤)が悲鳴をあげ、痛みが出ることは容易に想像できると思います。どの歯が残っていて、どの歯が失われているのか。歯と歯がちゃんと噛み合っているのか、それとも歯は歯ぐき(顎堤)と噛み合っているのか。そういった情報を基に部分入れ歯を装着したら、部分入れ歯がどんな動きをし、歯ぐき(顎堤)にどんな力が加わるかを想像し、それに抵抗するような設計を施すことが部分入れ歯の治療戦略になります。

部分入れ歯で対応のできない歯の欠損パターンはありません。ただし、部分入れ歯ゆえの限界や制限もありますが、戦略に基づき製作された部分入れ歯はその能力を最大限に発揮できるものだと言えます。

「歯科タナカ式オーダーメイド義歯」の治療の流れ

  1. 問診・検査
    患者様の過去・現在・未来を知る重要なステップです。
  2. カウンセリング・治療方針の決定
    検査結果や治療についてのご説明をします。ここで治療のゴールを共有します。治療方法にご納得いただけたら治療契約を行います。契約後から入れ歯作りを開始します。
  3. 型採り
    良い入れ歯は型採りから。患者様専用の道具を用いて、お顔の筋肉と調和した精密な型を採ります。
  4. 噛み合わせの記録
    入れ歯作りで最も大切なステップです。噛み合わせが悪ければ、入れ歯は不安定になり、ガタガタ動く、噛めない・外れる入れ歯になります。合わない入れ歯を長期間使用していると安定した位置での噛み歯歯がグラグラして噛めない、入れ歯が外れやすい
    がグラグラして噛めない、入れ歯が外れやすい
    合わせができなくなることがあります。そういった場合には噛み合わせの安定を図るための治療用義歯を作製した後に最終義歯をお作りすることがあります。
  5. 見た目・噛み合わせの確認
    患者様の性別・年齢・性格・生活背景に調和しているか、記録した噛み合わせの位置が正しいかを確認します。
  6. 完成・調整
    最短であれば、6回目で新しい入れ歯が完成します。精密に作っている入れ歯であっても調整は必要です。調整は新しい入れ歯の装着後1日目・1週間後・1ヶ月後に行います。ただし、満足に噛めるようになるには個人差がありますので、お口の中の状況に合わせて調整を行います。

入れ歯の治療例

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