歯科で使用される専門用語で、口やその周辺の器官にみられる異常な運動や、習慣的な癖を意味します。
広い意味では、爪かみや舌突出(舌をペロペロさせる)、頬杖をつくなどの口腔の悪習慣全般を指すこともありますが、
一般的には単純に歯ぎしりとして使われることが多いようです。
狭義のブラキシズム(歯ぎしり)は、睡眠時や覚醒時を問わず、歯をすり合せたり、かみ締めたりする、
咀嚼筋(かむための筋肉)の異常運動を指します。
眠っている時の歯ぎしりだけでなく、日中でも無意識のうちに歯を食いしばってしまったり、
食事中でもないのに、かむための筋肉が異常な動きをしてしまうことなども含まれます。
ブラキシズム(歯ぎしり)は、大きく分けると以下の3つに分類されます。
「ギリギリ」と上下の歯をこすり合わせる運動のことを指します。
大きな音を立てて、強い力が加わるので、歯のすり減りが起こりやすいことが特徴です。
睡眠中に発生することが多く、一般に呼ばれる「歯ぎしり」は、グラインディングを指すことが多いです。
「カチカチ」と上下の歯を小刻みにかみ合わせる動作のことを指します。
上記の2つと比べると、比較的起こりにくく、ブラキシズム(歯ぎしり)の中では珍しいタイプと言えます。
このように、様々なタイプに分かれるブラキシズム(歯ぎしり)ですが、
いずれも本人の自覚がなく、無意識に行われているのが最大の共通点です。
継続的にブラキシズム(歯ぎしり)が起こると、歯や筋肉、あごの関節などに大きな負担がかかり、
破壊する結果になり兼ねません。
朝起きた時などにあごの疲れを感じたら、まずこのような症状を疑ってみるべきでしょう。