プラスチックでできたもの(保険適用のもの)と金属でできたもの(保険外のもの)があり、金属の入れ歯とはまず、床の部分が金属だから、熱伝導が良く食事がおいしいです。粘膜が装置に覆われてしまいますが、金属床では熱伝導性がいいので、食事の温度を自然に感じられます。
また、薄く作ることができるから、話しやすくて違和感が少ないです。金属床を使用すると、保険内で製作する際の材質よりもお口に接する面を薄く作れることができます。違和感が少ないので会話もしやすく、ぴったりと合った入れ歯が出来上がります。
さらに、素材が金属なので割れにくく、変形もしにくいのが特徴です。変形しにくため、粘膜に強い力が加わらないため、歯ぐきが痩せることを防いでくれますし、バネのかかる歯を揺することも減らせます。結果的に歯ぐきも歯も守ることができます。可能です。ノンメタルクラスプデンチヤーという金属のバネを使用しない入れ歯があります。審美的にとても良いものです。しかし、一度製作した入れ歯を調節するのが難しいことがあります。適応する方とできない方がいますのでご相談ください。
可能です。しかし、長年使っている入れ歯は調整しても改善しない場合があります。その場合は、新しい入れ歯を作ることをおすすめしております。
まずは残っている歯の診査を行い、治療できる可能性を探ります。残念ながら歯が残せないということであれば、All-on-4という、総入れ歯やたくさん歯を失ってしまった方に行う治療法があります。4本のインプラントを埋入し、そこに連結した人工の歯を装着します。取り外す必要がなく、審美的にもご満足いただける仕上がりになります。しかし、清掃が難しくなっているのでセルフケアをしっかり行っていただくことと定期検診にしっかり通っていただくことが大切となります。
平均的に10年は使用できると思います。しかし、噛む力が強い方や残っている歯と歯ぐき、かみ合わせにトラブルが起きてしまうと作り直しや修理を行うことがあります。
可能です。インプラントオーバーデンチヤーと呼ばれるものがあります。
4本のインプラントを埋入してその上に入れ歯を作ります。インプラントを埋入することで、安定した入れ歯で食事することが可能です。
外科的な処置は行いますが、通常のインプラント治療よりも短時間で終わります。また、入れ歯の取り外しが可能なので清掃もしやすいです。
入れ歯になっても、定期検診は必要です。歯が残っていればその歯を残していくためにメンテナンスはとても重要です。また入れ歯の歯が擦り減る事によるかみ合わせの変化を確認しますので、総入れ歯であっても、半年から1年に一度は担当医に入れ歯の確認をしてもらいましょう。
入れ歯でも噛めます。ただし、失っている歯の数や歯ぐきの状態によって噛む力は異なりますが、天然の歯やインプラントと比較すると固いものは噛みにくくなります。また、装着した直後は慣れないため、慣れや噛むトレーニングが必要になります。
当院では個人個人異なるお口に対して、筋肉の張り具合や年齢などを考慮した入れ歯をお作りするようにしていますが、入れ歯には慣れが必要です。初めて使用する場合はうまく使いこなすまである程度の時間が必要です。ただし、調整することで使い勝手が良くなることがありますので、全てを「慣れ」のせいにせず、困りごとは担当医にお伝えください。
まず、歯磨き粉をつけずにブラシで入れ歯の汚れを落とします。ゴシゴシしていると手が滑って入れ歯を落としてしまうことがあります。洗面台に水を張り、その上で磨きましょう。万が一、落としても水の中に落下するので、入れ歯が割れる危険性が低くなります。特に部分入れ歯のバネの部分には汚れが溜まりやすいのでしっかり磨きましょう。
ブラシで磨いても汚れは残ってしまうので、洗浄剤を使用してください。洗浄剤の使用方法はメーカー指示通りしてください。総入れ歯用、部分入れ歯用と成分が異なりますので、薬局でご購入される場合は注意してください。
お口の中で使うものですから綺麗な状態を保ちましょう。
基本的には、寝るときに外してください。小さい入れ歯ですと、寝てる間に外れてしまい、飲み込んでしまうことがあります。
ただし、入れ歯を外すことにより残っている歯がグラグラしてしまったり、アゴが痛くなったりする方は寝る時も入れ歯を装着してもらうよう指示しています。
入れ歯は、ある一定の方向から装着するように作っていますので、適当に無理矢理押し込んではいけません。なぜなら、バネが変形したり、折れたりしてしまいます。また、噛んで入れ歯で入れては、いけません。指を使って確実に入れてください。
外すときは装着した時と逆の動きをします。外れないと焦ってしまい、無理な力をかけてしまいますが、入れ歯は必ず外れますので、一度落ち着きましょう。<
スムーズに着け外しができるようになるよう、その方法をお伝えし、一緒に練習をします。
入れ歯のバネが緩いことや入れ歯と歯ぐきの間に隙間ができている、かみ合わせがズレている可能性がありますので調整を行います。調整では対応しきれないほどの状態の場合、入れ歯を新しく作り直します。
味覚とは舌だけでなく温かいものや、冷たいものを口の中で感じることがおいしく感じることの1つです。入れ歯になりますと、粘膜が装置に覆われていますので、温度感覚が鈍くなり、味を感じにくくなることがあります。