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月: 2019年6月
抜歯の注意事項
歯ぐきを糸で縫った後に気を付けること
抜歯やインプラント手術では歯ぐきを切開することがあります。歯ぐきを切ったまま手術を終えることはありませんので、糸で歯ぐきを縫い合わせます。
これは、そのままの状態で放置をしていると血が止まりにくく、また、傷口が開いている状態では細菌などに感染する可能性があるからです。
その部位が感染してしまうと強い痛みを伴ったり、治った後に傷跡が残ったりします。さらに、感染が歯ぐきに留まらず、顎の骨にまで及ぶと骨髄炎といった重篤な事態に陥ることがあります。
インプラント手術での感染は手術の失敗につながることもあります。
縫合には色々な種類がありますが、縫い方は切開する部位や範囲、手術の方法によって違いはありますが、親知らずの抜歯では3~5針ぐらいになります。また、使用する糸にも種類があります。
一般的に使用頻度の高い糸はナイロン糸と絹糸の2種類です。ナイロン糸の良いところは汚れがつかないことです。縫い合わせたところは傷が治るまで触ることは厳禁です。
そのため、汚れがつかないことは傷の治りに大きく関与します。一方、ナイロン糸の欠点はまず結びが緩みやすいことです。ナイロン糸は滑りが良いため、扱いが難しく、糸が緩んでしまうことがあります。
そして、ナイロン糸は硬く、コシがあるため、糸の端が頬に触れるとチクチクと痛むことがあり、時として口内炎を作ることもあります。糸の端が頬や唇に当たって、気になる場合がありましたら、お知らせください。
絹糸の特徴はナイロン糸とは正反対です。柔らかく・緩みにくいですが、大変汚れやすいです。当院で汚れがつきにくいナイロン糸を使用することがほとんどです。
お口の中は清潔に
糸取りまでの間は、細菌の繁殖を防ぎ、傷の治りを良くするために、お口を清潔に保つようにしましょう。当院では抜歯の翌日に消毒のご予約をお取り頂いております。消毒の際に感染予防のうがい薬をお渡しますので、清潔に保つためにも毎日うがい薬を使ってうがいを行って下さい。このうがい薬は低刺激で高い殺菌力があるので、口の中の細菌を殺菌、消毒してくれます。
痛みや口の開けられる状態は個人差があり必ずではありませんが、無理をしない程度に縫った場所以外はいつも通りにしっかりと歯磨きをしましょう。傷口に近い部分まで腫れることがあり、歯ブラシが当たると痛みが出ることがありますので、やわらかめの歯ブラシを使用することをお薦めします。歯磨き粉の使用は手術後3日ほど控えた方が良いでしょう。それ以降は使用しても構いませんが、心配な場合は傷口を歯科医院で確認してもらいましょう。抜糸後は通常通り歯磨きを行っても大丈夫です。
なお、歯磨きや食事や会話をしている際に縫った糸がとれる事があります。糸取りのご予約までに糸が取れてしまったらご連絡下さい。
糸で縫った後、通常7~10日ほどで糸取りをします。
そんなに早く糸を取って大丈夫?と思われがちですが、お口の中の傷の治りは他の部位よりも早いことが知られています。また逆に、縫った糸を長期放置すると、糸に食べかすなどが付き、そこから細菌が繁殖し感染の危険性があります。
糸取りを行う際は、痛いのかどうか不安に思われる方もいらっしゃいますが、通常糸取りは痛みが少ない治療になります。しかし、糸が歯茎に埋まっていた場合、チクチクとした痛みを感じることがあります。痛みに弱い方は、表面麻酔と言って歯ぐきの表面に塗る麻酔を行い、痛みを緩和することも可能です。
抜糸後も完全に傷口が治ったわけではありません。表面の傷が閉じても、歯ぐきの内部はまだまだ変化しています。糸抜き後も歯ぐきの治りを確認していくことが大切です。
傷口は清潔に
糸取りまでの間は、細菌の繁殖を防ぐため、傷口は清潔に保つようにしましょう。口の中を清潔に保つのは、傷の治りを助けてくれます。
痛みや口の開けられる様子は個人差があり必ずではありませんが、無理をしない程度に縫った場所以外はいつも通りにしっかりと磨くことをおすすめします。また、この時歯磨きをする時にいつも通り使用してしまうと傷口に当たってしまい痛みが出ることがありますのでやわらかめの歯ブラシで優しく磨いてください。歯磨き粉はつけても構いませんが、研磨剤の入った歯磨き粉は使用しないほうがいいと思います。
刺激性のものは特に注意が必要になります。抜糸後は通常通り歯磨きを行っても大丈夫です。
消毒のご予約
院では抜歯の翌日に消毒のご予約をお取り頂いております。
消毒の際に感染予防のうがい薬をお渡しますので、清潔に保つためにも毎日うがい薬を使ってうがいを行って下さい。このうがい薬は低刺激で高い殺菌力があるので、口の中の細菌を殺菌・消毒してくれます。
歯周病・虫歯・口臭を防ぐことができます。ただし、激しくゆすぐと血のかさぶたが取れる恐れがあるため注意が必要です。
最後に
糸取りを行う際は、痛いのかどうか不安に思われる方もいらっしゃいますが、通常糸取りは痛みが少ない治療になります。しかし、糸が歯茎に埋まっていた場合、チクチクとした痛みを感じることがあります。痛みに弱い方は、表面麻酔と言って歯ぐきの表面に塗る麻酔を行い、痛みを緩和することも可能です。
歯磨きや食事や会話をしている際に縫った糸がとれる事があります。糸取りのご予約までに糸が取れてしまったらご連絡下さい。
また、糸抜き後も歯ぐきの治りを確認していくことが大切です。
3ヶ月に一度は、歯医者に通いクリーニングや、歯ぐきの治りを確認しましょう。