痛みを感じない状態で治療をすることはとても重要なことです。もし、痛いのを我慢させながら治療をしたら、歯医者での治療がトラウマになってしまうでしょう。そうすると、ちょっとした歯のトラブルを隠したり、我慢したりすることになり、早期に治療ができず、重症化する恐れがあります。
子供の虫歯の進行は大人よりも早く、また乳歯は永久歯よりも小さいため、比較的小さな虫歯でも神経に到達することがあります。そのため、まずはレントゲン写真を撮影し、虫歯の深さを確認します。虫歯が浅い場合には麻酔をせずに治療を行いますが、虫歯が神経近くまで進行していた場合は麻酔をしてから治療を行います。
麻酔というと痛い・怖いというイメージがあると思いますが、当院では痛みに配慮しながら麻酔を行なっています。
痛みに配慮した麻酔麻酔が完全に覚めるには2〜3時間かかることがあります。感覚がないため、舌や唇を噛んでしまうことがありますので、注意して見て上げてください。もし、噛んで腫れたりした場合はご連絡ください。
一般的に流通している薬剤は厳格な治療試験を行い、薬剤の効果やその安全性が確認されていますが、局所麻酔薬の薬剤添付文書には、「小児での使用に関して、安全性は確立されていません」と明記されています。食品ですらアレルギーを起こすことがありますので、麻酔に対してアレルギーを起こす可能性はゼロではありません。
以下に麻酔に対してアレルギーを起こしやすい方の特徴を記します。該当する項目があれば、歯科医師やスタッフまでお知らせください。問診の結果、専門の医療機関においてアレルギー検査を行うことをお薦めすることがあります。
麻酔をして治療を行う場合のトラブルの発生頻度は0.5%前後と言われていますが、そのうちの大半が過換気症候群や血管迷走神経失神と言われています。これらは歯科治療に対する緊張やストレスが原因であり、麻酔のアレルギーとは異なります。嫌がっていたら無理に治療はせず、また痛みに配慮した治療を行うことにより回避することが可能でしょう。
また、アレルギー反応は免疫反応によるものなので、初めて使用する薬剤に起こることは少なく、2回目以降の方がそのリスクは高くなります。しかし、麻酔薬には食品や軟膏などにも使用されている添加物が含まれていますので、そのような添加物に対してアレルギー反応が出ている場合は、初めての麻酔でもアレルギー反応を示すことがあります。
昨年は大丈夫だったのに、今年から花粉症になったという話を聞いたことはありませんか?アレルギー反応がいつから生じるかは分かりません。麻酔薬に対してアレルギー反応が生じることは稀なことですが、体質的にアレルギーになりやすい方や不安がある方は、自分に安心に使える薬剤の種類を知るためにもアレルギー検査を行った方が良いでしょう。