インプラントの治療後は、毎日の正しい口内清掃と定期検診が非常に重要で、良い状態を常に保つことができれば、数十年に渡り、快適に使用することができます。
定期検診では、かみ合わせや人工の歯の装着状態の確認し、歯垢や歯石を取り除くクリーニングをおこないます。
また、インプラントの埋入手術時に、初期固定を確認する為におこなったペリオテストを再度行い、骨と歯の結合状態も確認することもあります。
通常、人工歯が装着され、治療が完了した1か月後に、第1回目の検診を受けます。この検診の目的は、かみ合わせのチェックです。
その後の1年間は、3~6ヶ月に1回の定期検診を受け、2年目からは1年に1回程度の検診を受けます。
毎食後と就寝前にブラッシングを行い、口腔内を清潔にします。
始めに歯ぐきと人口歯の間には、歯垢がつきやすいので歯間ブラシやデンタルフロスを使って歯の間のクリーニングをします。
インプラントは自然歯に比べて、歯肉との結合面が少ないため、歯肉の間に細菌が繁殖しやすい状態です。歯周病予防の歯磨き方法と同じように、歯と歯肉の間を丁寧に清掃する必要があります。
人工歯と歯茎の間は普通の歯ブラシでは届かないので、歯間ブラシを使います。
歯間ブラシは、インプラントに使われているチタンを気付つけないよう、ウレタンでワイヤーをコーティングしたものを使用しましょう。次にワンタフトブラシ、最後に普通の歯ブラシを使ったブラッシングします。 最後にジェット水流洗浄装置で、口腔内を洗浄し、歯周病の細菌に効果のあるグルコン酸クロルヘキシジン含嗽剤を使ってうがいをします。
自宅での歯の手入れは、習慣化し、必ず毎日行うことが非常に重要です。 歯科医の指導に従い、正しい手順で手入れをしましょう。