インプラント治療でのトラブル

インプラント埋入手術時のトラブル

1.インプラントの埋入位置

Young Woman Holding the Side of Her Face in Pain

骨の量や神経、血管の位置関係を事前に診査をし、その上でインプラントを埋入する位置を決めます。しかし、手術の際に骨の柔らかさや口の開く量によって計画と異なる位置にインプラントを埋入してしまい、隣の歯や神経を傷つけることがあります。

また、予定と異なる位置にインプラントが埋入されることで、最終的な上部構造物が作りにくくなることがあります。

2.インプラントが骨に固定できない

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手術では埋入するインプラントよりも少し細いドリルで骨を削り、インプラントを骨に食い込ませるようにします。骨が極端に柔らかい場合やドリルの操作時にブレてしまった場合、インプラントを骨に固定できないことがあります。

その際は予定とは異なるサイズのインプラントで対応したり、インプラントの埋入を断念し再手術での対応となることがあります。

3.手術の中止

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極度の緊張によるショック、局所麻酔による血圧の上昇、想定外の大量出血など手術の継続が困難と判断したときには手術を中止することがあります。

インプラント埋入手術後のトラブル

1.痛み・腫れ

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手術は外科的な処置のため個人差はありますが、痛みや腫れを伴います。腫れている部分が熱を持っている場合は濡れタオルで冷やすことが有効です。

2.血が止まらない

implant fail

全身疾患や服用薬の関係、手術時の血管損傷により手術後に再び出血することがあります。手術後は血の巡りが良くなる行為は避けましょう。

また、手術部位を引っ張ったり、不用意に触ったりしないでください。再出血した場合は清潔なガーゼで血が出ている場所を圧迫し、歯科医院へご連絡ください。

3.内出血

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骨造成をした場合では通常よりも出血量が多くなります。そのため、術後に内出血を起こし、あざが出る場合があります。熱を持っている場合は濡れタオルで冷やしてください。熱感や腫れが落ち着いてきたら、体温程度の暖かいタオルで温めてください。

4.麻痺がある

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原因として考えられることは、術後の腫れによる神経の圧迫・インプラントによる神経の圧迫です。後者の場合、インプラントの撤去が必要になることがありますので、担当医に状態を正確に報告してください。

5.手術部位の感染

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縫っている部分が開いてしまい、感染することがあります。
原因として、

  • ・手術時の縫合不全
  • ・術後に傷を触ったり引っ張ったりした
  • ・歯周病が改善していない状態で手術を行った
  • ・糖尿病などの全身疾患
  • ・喫煙

2次手術時のトラブル

1.インプラントが骨と
結合していない

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2次手術前にはレントゲン写真などでインプラントと骨との関係を確認しますが、まれにレントゲンでも見分けがつかない場合があります。

2.骨造成したが骨が固まっていない・量が減っている

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骨造成に使用する人工骨の一部分は吸収してしまいます。また、十分な期間を待ってから2次手術を行いますが、自分の骨と一体化しない場合があります。

仮歯の時期でのトラブル

1.仮歯がグラグラする

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インプラントの仮歯はネジで固定しますが、そのネジが緩むことがあります。

2.頬・舌を噛む

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咀嚼は舌や頬の筋肉と顎関節が絶妙なバランスを保ちながら行われます。ただ、治療している側を長期間使わないことで、そのバランスが崩れてしまうことがあります。リハビリだと思って、最初はゆっくり、柔らかいものを噛むようにしましょう。

3.歯磨きがしにくい

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インプラントは歯より細いため、ご自身の歯と比較すると歯磨きが難しいかもしれません。ただ、歯磨きができなければ、将来のトラブルになりますので、仮歯の形を調整するなどの対策を講じた方が良いでしょう。

4.仮歯が欠ける

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仮歯はプラスチック製ですので、硬いものを噛んだ時に欠けることがあります。

上部構造物のトラブル

1.上部構造物がグラグラする

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インプラントはネジで止めますので、それが緩むことがあります。

2.上部構造物がかけた

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使用する材料にもよりますが、セラミックを用いた上部構造物では硬いものを噛んだ際に割れることがあります。インプラントはご自分の歯よりも強い力を発揮できてしまうため、そういったトラブルが起きることがあります。

メンテナンス時の
トラブル

1.歯ぐきが腫れた・血が出る

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インプラントはご自分の歯よりも感染に弱いため、歯磨きが不十分だったり、体の免疫力が落ちたりすると歯ぐきにトラブルが出ることがあります。インプラントを支えている骨がやられてからでは手遅れになることがあります。

2.ものが詰まりやすい

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インプラントは動きませんが、ご自身の歯は動きます。そのため、インプラントと歯の間がゆるくなり、ものが詰まりやすくなることがあります。

3.インプラントが抜けた

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歯軋りや食いしばりが強い方では突然インプラントと骨の結合が剥がれることがあります。

まとめ

インプラント治療は以前と比較すると一般的な治療になりましたが、100%成功する治療ではありません。インプラント治療を受ける際は、起こりうるトラブルについてもしっかりとご理解いただいた上で決断をされることをお薦めします。

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