総入れ歯のメリットは、保険内の総入れ歯か、保険外のいくつかの総入れ歯かで、異なってきます。コスト面と機能面を考えて、また、デメリットも含めて総合的に選択する必要があります。
それらを踏まえた上で、様々なメリットを挙げてみます。
まずはコスト面においては、断然、保険の総入れ歯が安価です。
安価であるというメリットは、最初に作ったときに要した費用だけでなく、将来的なメンテナンスにも関係します。
例えば、総入れ歯の土台となる歯肉も骨も弱い場合、将来的にさらに衰えて口腔内の形が変化し、作った総入れ歯が合わなくなる場合があります。
保険の総入れ歯はとてもシンプルなデザインなので、修理で済む場合は、修理しやすいメリットがあります。しかし、修理では間に合わないほど口腔内環境が変化した場合は、新しく作り直しになります。
上顎下顎どちらか一方で約1万円ですから、それを3年に1回ペースで5回作り直しても5万円で、保険外のどの総入れ歯1回分と比較しても割安です。
機能面においては、保険外の総入れ歯に軍配が上がります。
金属床義歯のメリットは、床を薄く作れるため、装着の違和感が少なく、話しやすいです。金属の熱伝導は優れているので自然な体感温度になります。また、金属は汚れや臭いが付着しにくいため、お手入れがしやすく、衛生的です。
シリコン義歯は、噛む力があり、何でも食べられ、違和感が少なく、入れ歯の安定感も優れています。餅やガムなどの弾力性のある食べ物も大丈夫です。
アタッチメント義歯はさらに安定感があり、強く噛むことができます。
インプラント義歯はすべての総入れ歯の中で最も高額で、高額に見合う最高級の安定感を目指しており、噛む力も非常に優れています。
どのタイプの総入れ歯を選択するかはコストと機能の両面で検討し、当院としましては最適な選択をサポートいたします。
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