部分入れ歯の動き

部分入れ歯の動き
について

動かない部分入れ歯を作るためには、部分入れ歯がどのように動くのかを理解する必要があります。部分入れ歯は6種類の動きをします。3種類の移動と3種類の回転と言われています。移動はそうとう緩い部分入れ歯でない限り実際には生じませんので、問題となるのは回転になります。

部分入れ歯が動くと、噛めないだけでなく、支えている歯に無理な力がかかり、歯の寿命が短くなってしまいます。そのためにも部分入れ歯が動かないように設計する必要があります。

1. 垂直移動

部分入れ歯全体が噛むたびに歯ぐき方向に沈み込みます.ただし、1つでも支えがあれば、この動きを止めることができます。

2. 垂直性遠心回転

部分入れ歯の奥側が沈み込み、さらに浮き上がる動きです。これは後方に支える歯を持たない部分入れ歯の宿命的な動きであり、完全になくすことは難しい動きです。

3. 水平移動

噛み合う歯や食べ物、頬粘膜、舌などから部分入れ歯に横方向な力が加わった時に横滑りするような動きです。この動きは歯に装置を付けることで防ぐことができます。

4. 水平性遠心回転

水平移動は歯に装置を設置することで防げますが、その装置の数が不足していたり、効果が不十分な場合に起きる動きです。部分入れ歯の後ろが左右に振れるような動きをします。あたかも魚の尻尾のような動き(fishtail movement)です。歯の本数が少ない場合や歯に設定する装置が少ない場合などで生じやすくなります。

5. 近遠心移動

部分入れ歯が支えている歯から離れるような動きのことを言います。部分入れ歯を支えている歯がグラグラしていたり、装置が緩い場合に生じやすいです。

6. 頬舌回転

部分入れ歯が歯ぐきの上で頬側と舌側へと回転するような動きになります。この動きによって部分入れ歯は外れやすくなります。また、支える歯に横揺れの力が加わるため、歯がグラグラになる恐れがあります。この動きが部分入れ歯の機能や支えている歯に対して、最も悪い影響を及ぼします。

※図は〈新版〉現代のパーシャルデンチャー 欠損補綴の臨床指針より参照

部分入れ歯の構造について

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