「調整してもらった直後は良いのに、数日するとまた痛くなる」
「噛める位置が毎回違う気がする」
入れ歯について、このようなお悩みを抱えている方は少なくありません。
実際、当院にも「何度も調整しているのに良くならない」というご相談が多く寄せられます。
実はその原因は、“調整が足りない”からではないことが多いのです。
何度作っても入れ歯が合わない入れ歯の調整には、いくつか種類があります。
入れ歯は柔らかい歯ぐきの上に乗っていますが、その下の骨は平らではありません。
骨が尖っている部分では、噛んだときに痛みが出やすくなります。
このような場合、入れ歯の内側を少し削って、当たりを弱くする調整を行います。
入れ歯は、噛み合わせのバランスが崩れるとグラつきやすくなります。
噛んだときに入れ歯が動くと、以下のような問題が起こります。
痛みが出る
外れやすくなる
そのため、上下の噛み合わせを細かく調整することも大切です。
実は、すべての入れ歯が調整だけで良くなるわけではありません。
少し極端な例ですが、入れ歯の状態を家にたとえると、分かりやすいことがあります。
たとえば、以下のような欠陥住宅では、壁紙を張り替えたり、ドアを削ったりしても、住み心地は良くなりません。
土台が傾いている家
設計そのものに問題がある家
入れ歯も同じで、次のような場合、調整には限界があります。
噛み合わせの基準がそもそも合っていない
入れ歯の設計が今のお口に合っていない
歯ぐきや骨が大きく変化している
このような状態では、いくら削っても「その場しのぎ」になってしまいますので、「調整ではなく、設計から見直す必要がある入れ歯」と考えています。
入れ歯で後悔しないために!
入れ歯を削ると、痛い部分に当たらなくなるため、その場では楽になります。
しかし、削りすぎてしまうと、以下のような悪循環に入ってしまうことがあります。
入れ歯と歯ぐきが合わなくなる
噛んだときに動きやすくなる
別の場所がまた痛くなる
「削る → 楽になる → また痛くなる」を繰り返している場合は、注意が必要です。
次のような状態が続いていませんか?
調整後すぐに、別の場所が痛くなる
噛める位置が毎回変わる
入れ歯が外れやすく、違和感が強い
これらは、調整だけでは解決しにくいサインであることが多いです。
「では、すぐに作り直すべきなのか?」 と不安になる方もいらっしゃると思います。 当院では、いきなり新しい入れ歯を作ることは多くありません。
なぜなら、以下のような理由があるからです。
新しい入れ歯が完成するまで時間がかかる
傷がある状態では、良い入れ歯が作りにくい
まずは今の入れ歯を削るだけでなく、整え直す(改修する)ことで、できるだけ使いやすい状態にすることを考えます。
入れ歯治療で最も重要なのは、「なぜうまくいっていないのか」を知ることです。
噛み合わせは合っているか
顎の位置にズレはないか
今の入れ歯でできること・できないことは何か
これらを確認せずに治療を進めても、 満足できる結果にはつながりません。
何度も調整をしていると、以下のような不安になる方も多いと思います。
「自分には入れ歯が合わないのでは?」
「使い方が悪いのでは?」
入れ歯には確かに限界がありますが、改善の余地が残っているケースも少なくありません。
大切なのは、「いつまで調整を続けるのか」「どこがゴールなのか」を明確にすることです。
当院では、患者さんのお困りごとの原因を一緒に整理し、その上で現実的な解決策をご提案しています。
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