入れ歯とインプラント、
どちらが良い?

目次

  1. 手術は必要?
  2. 見た目はどう違う?
  3. 噛む力の違い
  4. 寿命と耐久性
  5. 保険適用について
  6. 治療期間
  7. お手入れ方法
  8. 費用の目安
  9. 最終的にどちらを選ぶべき?
  10. 最後に

補綴専門医が
わかりやすく
解説します

「入れ歯とインプラント、結局どちらが良いんですか?」
これは患者さんから非常によくいただくご質問です。

結論としては、どちらにもメリット・デメリットがあり、すべての方に同じ治療が適しているわけではありません
そして、その人のお口の状態や健康状態、生活スタイルによって最適な選択は変わります。

また、インプラントは誰でも受けられる治療ではありません。
持病や全身状態によっては適応外になることがあります。
反対に、入れ歯は多くの方に適応できますが、金属アレルギーなどによって制限が出ることもあります。

大切なのは、「自分にはどの治療が合っているのか」を理解し、納得したうえで選ぶこと。
そのためにも、ここではそれぞれの特徴をわかりやすくお伝えします。

手術は必要?

入れ歯

基本的に手術は必要ありません。

ただし、口蓋隆起・歯槽隆起という骨の出っ張りが大きい場合、入れ歯がしっかり乗らず、外科的に調整が必要になることがあります。
これはあくまで例外的なケースです。

インプラント

必ず外科手術が必要です。

糖尿病・心疾患・脳疾患などの全身状態が安定していない場合は手術ができないことがあります。
骨を増やす処置(骨造成)や歯肉の移植が必要になるケースもあります。

見た目はどう違う?

入れ歯

保険の部分入れ歯では、金属のバネ(クラスプ)が見えてしまうことがあります。
前歯にかかる場合は特に目立ちやすくなります。

自費の入れ歯では、以下の、審美性を重視した選択が可能です。

  • 金属を使わないタイプ
  • バネが目立たない設計

インプラント

固定源がクラスプではないため、見た目は天然歯に非常に近い仕上がりになります。

特に前歯のインプラントは難易度が高いため、経験と技術力が重要です。

噛む力は?

入れ歯

入れ歯の患者さんからは「入れ歯でも食べられる!」というコメントを頂きますが、天然歯と比べると噛む力は低下します。

また、部分入れ歯と総入れ歯では大きく異なり、歯が1本でも残っている部分入れ歯の方が入れ歯が動かないため、噛みやすい傾向があります。

インプラント

骨としっかり結合するため、天然歯に近い噛み心地が得られます。
ただし、歯根膜がないため、歯ごたえの感覚は天然歯とは違いがあります。

寿命と耐久性

入れ歯

  1. 保険の入れ歯:
    2年程度で壊れることが多いです。
  2. 自費の入れ歯:
    平均5年以上、10年以上使用される方もいらっしゃいます。

特に保険の入れ歯は大部分をプラスチックで作るため、強度不足により耐久性は低く、寿命は短くなります。

インプラント

成功率は高く、10年以上の長期使用が期待できます。
ナイトガードを併用することで寿命はさらに延びます。

保険適用について

入れ歯

保険適用可能です。

ただし材料や工程に制限が多いため、見た目・フィット感・耐久性は自費に比べて大きく劣るのが正直なところです。

インプラント

保険適用は非常に限定的です。

事故・病気など、特殊な事情がある場合を除き、基本的には保険外となります。

治療期間

総入れ歯

約5回の通院で完成
→ 約2ヶ月

部分入れ歯

残存歯の治療が必要かによって変動
→ 2ヶ月〜半年

インプラント

骨との結合を待つ期間が必要

  • 上あご:完成まで約4ヶ月
  • 下あご:完成まで約3ヶ月

※骨の状態によって変わります。

お手入れ

入れ歯

外して洗うだけなので、総入れ歯は特に簡単です。
部分入れ歯の場合は、残っている歯の清掃が非常に重要です。

インプラント

天然歯と同じように磨きますが、今まで以上に丁寧なケアが必要です。

不十分だとインプラント周囲炎により失うリスクがあります。

費用の目安

全て税抜の表示です

費用
総入れ歯
(保険)
20,000〜30,000円
総入れ歯
(自費)
300,000〜1,000,000円
部分入れ歯
(保険)
5,000〜25,000円
部分入れ歯
(自費)
200,000〜2,000,000円
インプラント 1本
350,000〜400,000円(平均)

※設備・材質・技工によって異なります。

最終的にどちらを選ぶべき?

治療の選択は、以下によって変わります。

  • 噛む力をどこまで求めるか
  • 見た目をどうしたいか
  • 清掃できるか
  • 予算
  • 全身の状態

インプラントが向いている方

  • 見た目や噛む力を重視したい
  • 清掃を丁寧に続けられる
  • 全身状態に問題がない

総入れ歯が向いている方

  • 年齢・体調を考慮したい
  • 外して洗える方が良い
  • 将来的に介護の可能性がある

入れ歯かインプラントで
迷ったら?

まず入れ歯で様子を見て、「もっと噛みたい」「もっと快適にしたい」という希望が出てからインプラントにするという選択も可能です。

最後に

入れ歯もインプラントも、「どちらが絶対に良い」というものではありません。
大切なのは、患者さんのお口と生活に合った治療を選ぶことです。

お悩みや不安があれば、どうぞお気軽にご相談ください。
あなたにとって最善の方法を、丁寧にご提案いたします。

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