歯周病治療を繰り返しても治療で治りきらなかった部分に対し歯周外科手術を行います。
歯石を取る治療のスケーリングは、ポケットの中に器具を入れ、超音波の器具を使い歯石を取り除いていく治療です。
また、痛みが出ない様、麻酔をしてからハンドスケーラーと呼ばれる専用の器具や超音波の器具を用いて歯周ポケットの中、
いわゆる歯茎の中の歯の根に隠れている部分の歯垢や歯石を取り除くことを
スケーリング&ルートプレーニング(略してSRP)といいます。
手探りで歯石をかき出し、ポケットの中をキレイにしていきます。
しかし、ポケットが深いところには器具が歯石に届かなかったりと、きちんとした処置ができない場合があります。
軽度の歯周病の方の治療(スケーリングやSRP)での歯石の除去率は、67%の除去率があるというデータが出ています。
5mm以上のポケットの歯石を手探りでとる際、
どんなに優れた技術を持った医師でも
27%しか取り切れないというデータが出ています。
手術を行う歯の周りに麻酔をして
メスで歯ぐきを切って開いていきます。
こうすることにより、歯石のある場所や量、どの部分まで
広がっているかなどを直接目で確認していくことが可能です。
器具を使って歯石をきれいに取り除いていき、
歯の表面を滑らかに仕上げていきます。
骨がとがっている場合、少し削って丸くしていきます。
全て取りきれたことを確認できたら、
切り開いた歯ぐきをきちんと縫い合わせていきます。
手術はこれで終了になります。
メリット
歯肉を切開し直視下で徹底的に歯石や細菌を取り除くことができるため、ほとんど取り残しがありません。
手術により、歯周ポケットを改善することができるので、セルフケアが簡単に行えます。
歯周ポケットの奥深くまでしっかり掃除することができ、悪化した口内環境をリセットできることです。
痛みの感じ方は人それぞれなので一概には言えませんが、多くの場合、麻酔が切れた後がいちばん痛みます。
痛み止めの頓服が処方されますので、痛む時には服用してください。
歯の本数や、歯周病の進行具合にもよりますが、1時間~2時間くらいです。
糸で縫っているので、1週間から10日くらいで糸取りをしていきます。