1本1本の歯を触ってみて、グラグラと動くのであれば、揺れている!と判断しやすいと思います。ただ、そこまで揺れてしまったら、歯周病として末期とも言えます。では、初期段階の歯の揺れを知る方法をお伝えします。
上あごの歯の外側を指で触りながら噛んでみましょう。もし、歯が揺れていたら、カチカチ噛んだり、グリグリと歯と歯を擦り合わせた時、指で揺れを感じることができます。1本1本の歯で確認してみましょう。
さて、歯周病になったら、歯の揺れの有無や大きさに関わらず、徹底的に歯周病の治療を行います。歯磨き指導から始まり、歯の周りの歯石取り、それでも改善しない場合は歯ぐきの手術を行い、歯ぐきの炎症・腫れを改善していきます。一連の歯周病治療と並行して、歯の揺れに対してもアプローチをしていきます。と言うのも、歯が揺れていると歯周病が治りにくいのです。
歯の揺れも小さい場合はかみ合わせの不調和を整えます。上述の方法で歯の揺れを指の感覚でチェックして、かみ合わせた時に歯が揺れないようにしていきます。
かみ合わせの調整だけでは歯の揺れを抑えることができません。その場合には歯と歯を専用の接着剤を用いて固定していきます。ギプスで動かないように固めるイメージです。ギプスも骨折が治ったら外すのと同様、歯周病が治り、歯の揺れが収まったら、固定も外します。
ただ、固定を外してみて、歯の揺れが治っていない場合は固定し直さなければいけません。
固定の方法には種類がありますが、どの方法にもメリットとデメリットがあります。
歯が揺れていると歯周病は治りにくいだけでなく、噛みにくくなるため、生活に支障をきたします。歯の揺れを抑える方法はありますが、そのような状態にならないことが一番です。
日頃から歯科医院へ通い、歯周病にならないよう予防していくことが重要です。