歯の着色汚れ、原因と対策

  1. はじめに
  2. 着色汚れの種類と特徴
  3. 歯の着色汚れの主な原因
  4. 歯の健康への影響
  5. 歯の着色汚れの予防と対策
  6. まとめ

はじめに

美しい歯並びと白い歯は、会う相手にとても好印象を与えます。また、自分にも自信がつきます。しかし、日常生活で摂取する飲食物や習慣によっては、歯に着色汚れが生じることがあります。この着色汚れは、外見だけでなく歯の健康にも影響を及ぼすことがあり、日頃からの適切なメンテナンスが求められます。

健康な歯を保ちながら、自信のある笑顔を手に入れるためにすべきことには、どのようなことがあるのでしょうか。この記事では、どのようにして歯の着色汚れが生じるのか、またそれを予防し、改善するためにはどのようなメンテナンス方法があるのかについて解説します。
日常生活で気をつけるポイントや、歯科医師・歯科衛生士がアドバイスする有効な方法についてもご紹介します。

着色汚れの種類と特徴

着色汚れは、その原因によりいくつかの種類に分けられます。以下に、それぞれの種類とその特徴を紹介します。

1)外部からの着色

外部からの着色は、飲食物の摂取によって引き起こされるものです。コーヒーや紅茶、赤ワインなどが代表的です。

これらの飲食物に含まれる色素が歯の表面に付着し、徐々に拡大していって歯全体を着色します。外部からの着色は一般的で、歯の表面に付着したものを歯磨きやクリーニングで取り除くことができるものが多いです。

2)内部からの着色

内部からの着色は、歯の内部組織に色素が浸透していくことによって生じるものです。虫歯や歯の治療を受けた部位が黄色から茶色に変色することがあります。

これは外部からの影響ではなく、歯の内部の変化によるものです。一般的に内部からの着色は外部からの着色よりも取り除くのが難しく、専門的な治療が必要な場合があります。

3)表面の着色

表面の着色は、酸や糖分の多い飲み物によって、歯が溶ける(脱灰)してできるものです。主に白く濁ったような色調になります。

4)内部からの変色

内部変色は、歯の内部組織が変色することによって生じるものです。虫歯や歯科治療によって歯の神経が影響を受け、歯が黒や灰色に変色することがあります。これは内外部からの着色ではなく、歯の内部の変化によるものです。

これらの着色汚れの種類は、その原因や特徴に基づいて分類されます。着色汚れの種類と原因を理解することで、適切な対策や治療法を選択する際に参考になります。

歯の着色汚れの主な原因

歯の着色汚れは、さまざまな要因によって引き起こされます。以下に、その主な原因をご紹介します。

1)飲食物の摂取:

カフェインやタンニンを多く含む飲食物は、着色汚れの大きな原因の1つです。

例えばコーヒーや紅茶、赤ワイン、カレーやソースなどは、その色もありますが、歯の表面に付着しやすい性質があり、徐々に着色汚れを引き起こすことがわかっています。

・コーヒー
コーヒーに含まれるタンニンやカフェインが歯の表面に付着し、茶色い着色汚れを引き起こすことがあります。

・紅茶
紅茶もコーヒーと同様にタンニンや色素を含んでおり、歯の着色汚れの原因となります。

・赤ワイン
赤ワインに含まれるポリフェノール色素や酸が歯に付着しやすく、歯の着色を引き起こすことがあります。

・カレー、ソース
カレーやソースに含まれる色素やスパイスが歯に着色汚れを引き起こします。

・ベリー類
ブルーベリーや赤いベリー類に含まれるアントシアニンはポリフェノールの一種で、歯の表面に付着し、歯の着色を引き起こします。

・砂糖や酸の多い飲料
砂糖や酸の多いソフトドリンクやスポーツドリンク、黒酢などは、歯のエナメル質を弱める(脱灰)性質があり、白いスポット状の着色汚れのリスクがあります。

これらの飲食物は、色素や酸が歯の表面に付着しやすく、時間とともに歯の着色汚れを形成していきます。
日頃からできる予防策としては、これらの飲食物を摂取した後に口を水でゆすぐことや、ホワイトニング効果をうたっている歯磨き粉を使用することが考えられます。

2)喫煙

タバコに含まれるニコチンやタールなどの成分は、歯の表面に付着して黄ばみや茶色い着色汚れを形成します。長期間の喫煙によって、歯が徐々に変色していきます。これは、紙巻きたばこだけでなく、加熱タバコでも同じです。

3)歯磨きの回数不足・習慣がない

日々の歯磨きや定期的な歯科医院でのメンテナンスケアが不十分な場合、食べかすや細菌が歯の表面に残ります。そしてそれを足場として着色汚れが広がっていきます。特に歯と歯茎の境目のあたり、そして歯と歯の間の部分において清掃が疎かになるこことが多く、着色しやすい領域となります。

これを予防するためには、まず日々の歯磨き習慣を確立しましょう。何かのタイミングと併せて歯磨きをするようにすると、歯磨きを忘れることも減ります。
例えば起床時や就寝前以外に毎食後の歯磨きがオススメです。

4)加齢によるエナメル質の変化

年齢とともに歯の表面のエナメル質が薄くなります。そしてその下にある象牙質が透けて見えることがあります。象牙質はそのものがやや黄色みを帯びているため、歯全体がやや黄色く変色して見えることがあります。

ホワイトニングできないけど歯を白くしたい!

歯の健康への影響

歯の着色汚れは、単なる美容的な悩みだけでなく、歯の健康にもさまざまな影響を及ぼします。

・歯のエナメル質が弱くなる
着色汚れが蓄積すると、歯の表面のエナメル質が弱くなることがあります。エナメル質が弱くなると、冷たいものなどへの歯の感度が増したり、虫歯や歯周病のリスクが高まったりします。

・自分の口元への自信が低下する
美しく白い歯は、自分への自信を持つためにとても重要です。着色汚れによって歯が黄ばんだり、茶色く変色したりすると、口元や自然な笑顔を隠したくなることがあり、社会的な場面での自信が低下します。
そのため、歯の着色汚れが目立つと、他人との面会やコミュニケーションをとること、人前でのプレゼンテーションなどが億劫になることがあります。

・虫歯や歯周病のリスク
着色汚れが歯の表面に付着すると、歯周病や虫歯の原因となる細菌やプラークの蓄積が促進する可能性があります。これにより虫歯や歯周病のリスクが増加し、健康な歯を維持することが難しくなります。

・歯科医院での治療が複雑化する
着色汚れが進行すると、歯の表面や内部への変色が進み、歯科医院での治療がより複雑になることがあります。

以上の影響からも分かるように、歯の着色汚れは単なる美容の問題だけでなく、歯の健康、本人の社会生活全体にも影響を及ぼす重要な要因となります。
適切なメンテナンスケアを講じることで、これらの影響を最小限に抑え、健康な歯を保つことが大切です。

虫歯と歯周病の関係

歯の着色汚れの予防と対策

美しい白い歯を保つためには、歯の着色汚れを予防する対策が重要です。いくつかその方法をご紹介します。

1)食事の注意

日々の食事にも注意が必要です。コーヒーや紅茶、ワイン、タバコの摂取は歯の着色を引き起こす要因となります。
これらの飲食物を摂取した後は、口をゆすいで汚れが溜まらないように取り除き、歯磨きを行うことが大切です。

またカフェインやタンニンを多く含む飲食物を摂取する際には、水や乳製品を一緒に摂ることで、歯の表面に付着する色素を減少させることができます。そして色素の少ない食品や飲料を積極的に選ぶことも大切です。

2)日々の歯磨きについて

まず、歯の着色を予防するためには、歯磨き習慣が不可欠です。歯ブラシを毎日、歯磨き粉と共に使いましょう。また、歯間ブラシや糸ようじも使い、歯と歯の間もしっかりと清潔に保ちましょう。

3)歯科医院での定期的なメンテナンスを受けましょう

定期的に歯科検診とクリーニングを受けることも大切です。

歯科医師、歯科衛生士によるクリーニングでは、歯の着色汚れだけでなく、歯垢、歯石なども取り除くことができます。歯の着色が気になる場合は、専門家に相談しましょう。歯のホワイトニング治療や審美歯科手術などの方法もあり、歯の汚れだけでなく色を改善するために役立ちます。

歯のクリーニング

4)着色除去効果・フッ素が入った歯磨き粉の使用

歯科医師や歯科衛生士の指導のもと、着色除去効果をうたっている歯磨き粉を使用することで、歯の着色汚れを軽減できることがあります。

ただし、この着色除去は歯の表面の汚れをケアするもので、内部からの汚れには効果がありません。また正しい用法で使用することが重要です。
あわせて、歯を強くするためにフッ化物を含む歯磨き粉を選んでエナメル質を強化しましょう。

ホワイトニング後のケア用品

5)喫煙を控える・やめる

紙巻きたばこ、加熱タバコにかかわらず、タバコを吸うことは歯の着色汚れを引き起こす主な要因の一つです。喫煙を控えるか、完全にやめることで、歯の健康と美しさを保つことができます。

歯の着色汚れの予防と対策は、日常生活での選択や習慣によって大きく影響されます。適切な注意と努力は、美しい白い歯を保ちながら健康な笑顔を保つことにつながります。

まとめ

歯の着色汚れは、私たちの歯の健康と口元への自信にも影響を及ぼす重要な問題です。カフェインやタンニンを含む飲食物の摂取、喫煙など、さまざまな要因が着色汚れの原因となりますが、適切な予防と対策を講じることで、その影響を最小限に抑えることができます。

食事の際の注意、適切な歯磨きを習慣化すること、定期的な歯科検診とクリーニング、ホワイトニング効果のある歯磨き粉の使用、喫煙の控える・やめることなど、日常生活で少しずつ変えていくことが、大きな効果をもたらします。

健康な歯を保つことは、美しい笑顔と自信を築くために欠かせません。歯科医師・歯科衛生士のアドバイスに従い、正しいケアと対策を行うことで、美しい白い歯を維持しながら、健康な口元を手に入れましょう。

総合的な歯科検診の
ご相談・ご予約はこちらから

TOP
初めての方へ
当院の特徴
料金表
よくあるお悩み
ドクター紹介
診療案内
口臭
症例
アクセス
お問い合わせ
WEB予約

©️ 秋津駅前すぐの歯医者・秋津歯科・矯正歯科

・平日 8:30-17:00 ・初診最終受付16:00
・土  8:30-17:00 ・再診最終受付16:30
休診日:水・日・祝