予防歯科と将来の歯科治療費の関係

  1. はじめに
  2. 予防歯科は将来の歯科治療費の低減につながる
  3. 歯科治療費が高くなる理由
  4. 予防歯科の取り組み
  5. まとめ

はじめに

「歯科治療費にお金をかけたくない」「予防歯科で歯科治療費を下げられる?」このように考えていませんか?予防歯科は、自分の歯の健康を守るだけではなく、将来の歯科治療費にも大きく影響します。

本記事では、予防歯科と将来の歯科治療費の関係について紹介していきます。

予防歯科は将来の歯科治療費の低減につながる

予防歯科を継続して自分の歯や歯ぐきの健康状態を維持すると、将来的に歯科治療費を低減します。また自分の歯を多く残すことで、全身の健康状態を維持し、歯科治療費以外の医療費の低減につながるのです。はじめに予防歯科がどのように歯科治療費へ関係するのか紹介します。

口腔疾患の早期発見と治療

予防歯科の定期的なメンテナンス(クリーニング)を受診により、歯や歯ぐきなどの問題を早期に発見して、早い段階で必要な処置を施せます。初期段階の虫歯は痛みがなく、歯に痛みが出たときにはすでに進行しています。虫歯の進行度合いによっては歯を失うことも。早期発見・治療は治療費や時間を削減できます。

正しい歯磨きと健康な生活の促進

予防歯科では、歯磨き指導や生活習慣指導があります。これによって日常的に自分で正しい歯磨きができるようになり、口腔内の健康の重要性や正しい生活習慣がわかります。

毎日の歯磨きはとても大切で予防歯科に欠かせません。正しい口腔ケアで虫歯や歯周病のリスクを低減し、治療費の削減につながります。

医療保険制度との連携

医療保険制度の一部は予防歯科の対象となる処置をカバーしています。歯科クリニックによって、保険診療以外で自費診療の特別なクリーニングプランを用意していることもあります。

保険診療をして、定期的な検査やクリーニングなどの予防措置を実施できます。

予防歯科は歯科以外の医療費の低減にもつながる

お口の中の環境を整えることは、全身の健康を守ることにもつながります。特に歯周病菌は心疾患や糖尿病、妊娠中の早産や低出生体重児、呼吸器疾患にも影響し、お口の中の炎症や細菌は、免疫力を弱めます。

口腔内環境の向上・維持は全身の健康をサポートするので、医療費の軽減につながります。

歯周病と全身疾患の関係

歯科治療費が高くなる理由

虫歯や歯周病などが進行してしまった場合、歯科治療が必要です。予防歯科を進めることで虫歯や歯周病のリスクを低減すると、治療費をおさえられます。歯科治療費が高くなる理由について紹介します。

虫歯が進行している場合

虫歯が歯の神経に達してしまった場合、歯の神経を抜く処置が必要です。歯の神経を抜いた後、根っこの中をきれいに掃除し、専用の薬剤を根っこにつめ、土台を立てて失ってしまった歯冠部分にクラウンと呼ばれる被せ物をします。

歯の根っこの治療には治療費だけではなく、2〜3カ月ほど期間が必要です。
虫歯が神経に達していない場合でも虫歯で歯冠の多くを失った場合、インレーと呼ばれる詰め物をします。

インレーやクラウンは、保険診療で適用されるメタルやCAD/CAMがあります。審美性や機能性などの多くのメリットを望む場合、自費診療でゴールドやジルコニア、メタルボンド、オールセラミック、e-maxなどさまざまな種類を選択できます。

ドクターと相談しながら自分の希望に沿ったインレーやクラウンを選択できますが、自費診療で作製する場合治療費がかさみます。

根の治療

一度治療した歯は再度虫歯になりやすい

一度治療した歯は再度虫歯になるリスクが高まります。詰め物や被せ物は、時間が経つと段差や溝ができやすくなります。汚れが溜まりやすく、歯磨きで汚れも落としにくい部分のため虫歯になりやすいのです。

インレーをしている場合、1回目の治療で歯の表面の硬い層(エナメル質)の多くを削っているケースが多いため、インレーの下で虫歯が進行すると早い段階で神経に到達します。その場合、インレーを外して歯の神経を抜く処置をしなければなりません。

すでに神経を抜いている場合も、残っている歯の部分が虫歯になると、クラウンを外して再度歯の根っこの処置をします。クラウンの下は目視できず、歯の神経がないので痛みを感じにくく、気づいたときには重症化していることもあり、歯を抜かなければならないこともあります。

根の治療(根管治療)の成功率

失った歯を補う

虫歯や歯周病によって歯を失ってしまった場合、歯を補う必要があります。失った歯を放置すると、歯は空いているスペースに動く習性があり、周りの歯が空いたスペースに動いたり倒れたりしてしまい、他の歯を失うきっかけになります。

歯を補う方法は、ブリッジや入れ歯、インプラントなどがあります。ブリッジと入れ歯はそれぞれ保険診療と自費診療があり、インプラントは自費診療です。技工物で歯を補えますが、どの技工物も手入れが必要であり、永遠に使える物ではありません。長く使うには適切な手入れが必要です。

歯を失ってしまった方へ

予防歯科の取り組み

予防歯科には日常的に自分で行う歯磨きなどのセルフケアと、定期的に受ける歯科クリニックで行うプロフェッショナルケアがあります。セルフケアとプロフェッショナルケアを両立して継続して効果を得られます。

原因となる歯垢(プラーク)を除去して虫歯や歯周病、口臭を予防します。プラークは歯に付着する細菌の塊です。食べかすや汚れ、代謝物に細菌が増殖して白くネバネバした塊をつくります。プラークは8時間ほどで形成され、1mgの中には1億個(※)もの細菌が存在していると言われています。プラークを放置すると固まって歯石になります。

日常的な歯磨きでプラークを除去しますが、歯ブラシが届きにくい部分にプラークが残ります。そのためプロによるケアで定期的にプラークを徹底的に除去します。しかしプラークを除去した後もまたすぐに発生するため、日常的な歯磨きと、歯科クリニックでプロによるケアの継続が重要です。

引用元:厚生労働省e-ヘルスネット

ホームケアとプロフェッショナルケア

ホームケアでは正しい歯磨きが大切です。歯ブラシだけでは汚れを除去できないため、タフトブラシやデンタルフロス、歯間ブラシ、洗口剤、舌ブラシなどのデンタルケアグッズを自分のお口の状況に合わせて併用しましょう。

予防歯科は歯磨きだけではありません。虫歯菌の大好物である糖分などの過剰摂取を控えることや、おやつをダラダラ食べない、喫煙、飲酒、ストレス、睡眠不足などの生活習慣も含まれています。

規則正しい食生活と生活リズムもお口の中の健康を守ることへつながります。

歯科クリニックでのプロフェッショナルケアでは、専門器具と薬剤を使用してプラークや歯石、着色を除去し、仕上げにトリートメントやフッ素塗布を行います。歯のクリーニング以外に、歯磨き指導や生活習慣指導があり、歯磨き指導を受けると、適切な歯磨きができるようになります。

歯のクリーニング

予防歯科はいつからでも始められる

予防歯科は歯が生えはじめた生後6カ月頃から始められます。永久歯への生え替わりなど、成長とともにお口の中は変化するため、年齢に応じた予防歯科のアプローチが大切です。子どもの頃から正しい歯磨きを身につけ、虫歯や歯周病のリスクを減らすことは将来的に歯科治療費の削減につながります。

予防歯科を始める時期に遅いことはありません。大人になってからも、予防歯科を始めたいと思ったときにすぐに始めましょう。

乳歯の虫歯予防

まとめ

予防歯科の取り組みは、将来的に歯科治療費を低減します。また、お口の健康状態は身体にも関係しており、歯科以外の医療費の削減へもつながります。

虫歯や歯周病が悪化してからでは、治療費が高くなるため、予防歯科を継続して虫歯や歯周病のリスクを低減しましょう。

予防歯科や歯科治療費などについて心配なことは、いつでもご相談ください。

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