虫歯の原因は口の中にいる細菌です。
歯の二大疾患である虫歯と歯周病、
どちらも口の中にいる細菌が原因となっています。
しかし、虫歯と歯周病の原因となる菌は
それぞれ違うことがわかっています。
虫歯の原因となるのは、ミュータンス菌、
ソブリヌス菌、ラクトバチラス菌などがあります。
主にミュータンス菌が知られています。
食後、口の中に残った当分などミュータンス菌が分解すると、
細菌のかたまりである歯垢(プラーク)がつくられ、歯の表面に付着します。
歯垢の中でミュータンス金はさらに糖分を分解し、今度は歯をとかす酸をつくり出します。
この状態が続くと、歯の表面が溶け出し、穴があいてしまうのです。
虫歯にならないようにするためには、この歯の表面に付着したプラークを除去することです。
歯みがきなどで汚れをしっかり取り除くことが大切です。
頑張って歯みがきしても、虫歯ができてしまう人にとっては羨ましい限りです。
そういった虫歯になりにくい人は、口の中が虫歯になりにくい環境である可能性があります。
虫歯菌がもともと少ない。唾液の量が多く、質が良い。
歯の質が酸に強い。などということがあげられます。
体質の問題もありますが、虫歯菌については、
小さい頃に虫歯菌がたくさんうつらなかったのではないかと思います。
虫歯菌は、生まれたばかりの赤ちゃんの口の中にはいません。だんだんと周りの大人から感染します。
おおよそ。2歳半くらいまでの間に虫歯菌が感染するといわれています。
2歳半を過ぎる頃になると、口の中には、虫歯菌以外の様々な菌も増えてくるため、
それ以上、あまり虫歯菌は増えないといわれています。
つまり、生まれてから2歳半くらいまでの間に、たくさんの虫歯菌が感染すると、
虫歯になりやすいお口の中を持つことになります。
またその時期に、虫歯菌の感染が少ないと、虫歯になりにくいお口の中になると言えます。
ですから、出来る限り虫歯菌を感染させないことが、虫歯になりにくくするポイントになります。
食べ物の口移しをなるべく控え、同じスプーンやフォークは使わないようにしましょう。