CASE11
咬合崩壊患者に対して
下顎総義歯を用いて
咀嚼機能を回復させた症例

義歯(入れ歯)症例

現在の治療費と異なる場合がございます。最新の治療費は料金表をご確認ください。
基本情報
70代男性
初診日:2012年4月
主訴:下の入れ歯が合わない
全身的既往歴:高脂血症、痛風、高血圧
歯の喪失理由:カリエス(虫歯)
その他:インプラントは希望せず、入れ歯での治療を希望

初診時口腔内写真

下の歯は被せ物が外れ、根だけの状態になっていました。左上の犬歯には虫歯があります。上の被せ物は欠けてしまっていました。

初診時口腔内写真(義歯あり)

下顎の部分入れ歯は人工歯がすり減ってしまい、また前歯が根だけの状態になっているため、安定感がなく、外れやすい状態でした。

初診時検査結果

歯周検査では出血が全顎的に認められ、特に上顎の大臼歯では歯周ポケットが深く、歯周病が進行している状態でした。

診断

・中等度~重度歯周病(上顎大臼歯部) ・重度虫歯(下顎前歯部) ・根尖病変(右下8番) ・歯並びの不正(右上3番)  

治療計画

● 下顎の抜歯(全ての歯)、使用中の入れ歯の修理 ● 上顎仮歯の装着(右上5番〜左上5番,左上3番を抜歯) ● 上顎大臼歯の抜歯、治療用部分入れ歯の装着 ● 上顎根管治療 (右上1・4・5番、左上1・2番) ● メタルボンドブリッジ(上顎右上5番〜左上5番) ● 上顎金属床部分入れ歯、下顎金属床総入れ歯 ※考慮すべき点:下顎は1本も歯がないのに対し上顎は多数の歯が残っているため、下顎の総入れ歯を安定させることが難しい症例である。  

上顎部分入れ歯の設計

装着感や発音を良くするため、左右をつなぐ金属部の位置は感覚の鈍い部分に設計しました。

治療のリスク

根管治療
  • 治療後に腫れたり痛んだりすることがある。
  • 歯の内部を削るため、根が割れるリスクが高くなる。
仮歯
  • 強度が不足している材料のため割れる可能性がある。
  • 弱い接着剤でつけるため、外れることがある。
メタルボンドブリッジ
  • 連結されるため、1本の歯にトラブルが生じた場合、全てがやり直しになる可能性がある。
  • セラミック部分が欠けることがある。
金属床部分入れ歯
  • メタルボンドブリッジがやり直しになった場合、部分入れ歯も作り直しになる。
金属床総入れ歯
  • 上顎との兼ね合いで安定が難しい場合がある。

下顎精密印象

総入れ歯が筋肉の動きに調和するよう個人トレーを用いて筋形成を行い、シリコーン印象材で型取りを行いました。

上顎ブリッジの金属部試適

上顎のブリッジは10本分と長いため、それぞれの歯に対してピッタリと適合しているかを触診だけではなく、レントゲンを撮影し検査しました。

入れ歯の排列

全てを平行して製作を進めましたが、まず上顎のブリッジを完成させ、その後最終的に入れ歯の人工歯を並べて技工士に入れ歯作りを依頼しました。

完成したブリッジと入れ歯

上顎のブリッジ+金属床部分入れ歯と下顎の総入れ歯を同時に完成させ、装着しました。

義歯装着(初診日より9ヶ月)

抜歯や根管治療、歯周病治療が必要であったため、初診より9ヶ月ほどの期間が必要でした。装着後は2回の調整により問題なく使用することが可能となりました。

経過(装着から3年10ヶ月)

歯は上顎に7本残っています。歯ぐきの検査結果では若干の出血がありましたが、歯周ポケットは健康な状態でした。

下顎総入れ歯の比較

装着時

装着後3年10ヶ月

4年弱使用され、人工歯に軽度のすり減りが認められました。ただし、機能的なすり減り方のため、このまま経過を見ていくこととなりました。

治療の費用

メタルボンドブリッジ:132,000円×10 ファイバーコア:16,500円×5 金属床部分入れ歯:440,000円 金属床総入れ歯:550,000円 抜歯、根管治療、歯周治療は保険診療 上記金額は税込表示となります。  
金属床義歯(総入れ歯)

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