CASE08
顎関節症状を有する患者への
無歯顎治療症例

義歯(入れ歯)症例

基本情報
70代女性
初診日:2012年4月4日
主訴:・何度作っても入れ歯が合わない・噛めない・右の顎が痛む・耳鳴りがする
全身的既往歴:高脂血症
歯の喪失理由:ペリオ
義歯経験:約20年前より

初診時口腔内写真(義歯あり)

下顎の総入れ歯の人工歯には修正の跡があり、喋るとフカフカと浮き上がってしまう状態でした。
上顎の部分入れ歯は残っている歯には金属のクラスプが設定され、噛むたびに部分入れ歯と歯が動く状態でした。上下の歯の正中がズレていました。

初診時レントゲン写真

上下顎とも吸収が進んでいますが、特に右下の吸収が顕著です。

研究用模型

  • 上顎

    ・右側頬側弓の存在 ・左側凹凸のある臼歯部顎堤 ・水平的な骨吸収
  • 下顎

    ・オトガイ舌筋付着部の膨隆 ・紐状の細い顎堤頂

問題点

● 使用中の義歯への不満(噛めない)
● 下顎顎提の高度吸収と薄い粘膜
● 不安定な義歯
● 水平的顎間関係のズレ(噛み合わせのズレ)
● 右側の顎関節症
● 右上前歯の動揺

治療方針

● 旧義歯の調整
● 治療用総入れ歯の製作(上顎は右上前歯を抜歯)
● 最終的な総入れ歯の製作

型取り

型取りは入れ歯治療のスタートになります。
本症例は難易度が高いため、個人トレーを用いた型取りをしました。

噛み合わせの記録

顎関節に問題がありましたので、顎の動きをより正確に再現できる器械(咬合器)を用いました。

人工歯排列

咬合器上で人工歯を並べ、見た目と噛み合わせを再度チェックしました。
右上の前歯は最終的に抜歯しますが、この時点では残した状態で人工歯を並べました。

完成した治療用総入れ歯

模型上で右上の前歯を削り、入れ歯を完成させました。
これで何度か調整をした結果、右側の顎関節症状はなくなりましたが、下顎の総入れ歯が噛んだときに全体的に痛いという症状が残りました。

軟質裏装材の使用

下顎に総入れ歯による傷は認められませんでしたが、噛む力が歯ぐきに伝わると痛みを感じるとのことでした。
歯ぐきが薄く、噛む力への抵抗力が少ないことが原因と考えられましたので、下顎の総入れ歯はクッション性のある柔らかい材料へと変更しました。

総入れ歯装着時

下顎の総入れ歯を軟質裏装材へ変更したところ、問題なく使用することができるようになりました。
当初の計画では最終的な入れ歯を作り直すことにしていましたが、治療用の総入れ歯で問題がないことから、こちらを最終的な総入れ歯として使用することとなりました。

術後口腔内写真

目立った傷もなく、歯ぐきの状態は良好です。

軟質裏装材のリスク

・材料の劣化が早いため、定期的に交換する必要があります。
・使用中に剥がれてくることがあります。

治療費用

・保険適応外総入れ歯 ¥432,000×2

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