CASE05 インプラントオーバーデンチャー(下顎)の症例

インプラントを併用した総義歯の症例

現在の治療費と異なる場合がございます。最新の治療費は料金表をご確認ください。
基本情報
60代・女性
主訴:入れ歯が痛くて噛めない
治療期間:1年1ヵ月
治療費総額:1,991,000円
内訳インプラント診断:55,000円
インプラント埋入:165,000円×2
サージカルガイド:66,000円
アタッチメント:165,000円×2
下顎インプラントオーバーデンチャー:660,000円
上顎総義歯:550,000円

リスク・副作用

インプラント

  • 埋入したインプラントが骨と結合しない場合があります
  • 手術後は腫れや痛みが伴います
  • 手術後はインプラントに負荷がかかりにくくするよう治療用義歯を調整しますが、外れやすくなることがあります
  • インプラント周囲の歯肉が炎症を起こすことがあります
  • インプラント周囲炎によりインプラントが脱落することがあります
  • アタッチメントのネジが緩むことがあります

インプラントオーバーデンチャー

  • 入れ歯が割れることがあります
  • アタッチメント部のパーツは定期的に交換が必要です
  • 歯ぐきがやせ、入れ歯の修理が必要になることがあります
  • 人工歯がすり減り、交換が必要になることがあります
  • 噛み合わせが大きく変化した場合は作り直しが必要になります

治療内容

治療のゴール

見た目がよく、良く噛める入れ歯を製作すること

治療の進め方

  • 1)治療用義歯の製作
  • 残せない歯(下顎)は抜歯をし、
    前歯にクラスプを設置しないため、上下とも総入れ歯(上顎の歯は残す)を装着を装着しました。

  • 2)治療用義歯の評価
  • 総入れ歯で「治療のゴール」が達成可能かを確認しました。
    上顎は問題がなかったが、下顎については外れそうになることがあるとのことから、下顎のみインプラントを併用することとなりました。

  • 3)インプラントオーバーデンチャーの診査及びインプラント手術
  • 治療用義歯とCTを用いて検査をし、インプラントを埋入しました。

  • 4)最終義歯の製作
  • インプラントと骨が結合した後(手術後3ヶ月)より最終義歯を製作開始しました。

  • 5)メインテナンス
  • 保存した上顎の歯及びインプラント周囲、義歯の噛み合わせをチェックします。

特記事項

残する歯は抜かずに治療したいとのご希望より、上顎の2本は歯根を利用した根面板として保存しました。

旧義歯装着時

入れ歯を装着した状態

上顎の入れ歯は割れていたが、入れ歯安定剤を用いて、ご自身で修理をしたとのことでした。
また、前歯にはクラスプが設定されており、審美的な配慮がなく、患者さまは不満を訴えていました。

旧義歯非装着時

入れ歯を外した状態

下の歯は虫歯があり、グラグラな状態でしたが、上顎の歯は揺れは認められませんでした。
下顎の歯ぐきは細く、痩せていたため、強い力では噛みにくいことが考えられました。

レントゲン写真

顎関節の形態が左右非対称ですが、機能に異常は認められませんでした。

インプラント手術計画(CT)

使用中の治療義歯のデジタルデータとCTデータを重ね合わせました。
こうすることで、アタッチメントが理想的な位置関係になるようインプラントの手術計画を立てました。

インプラント手術後のレントゲン写真

インプラント手術後のレントゲン写真ですが、計画した通りの位置にインプラントを埋入することができました。

新義歯

完成した新しい入れ歯です。
上顎は口蓋を金属で処理したため、厚みが薄く、違和感が少ないことが特徴です。
下顎のインプラントオーバーデンチャーは破損防止のため金属で補強しています。
アタッチメントのパーツ(赤い部分)は樹脂のため、定期的な交換が必要です。

新義歯非装着時

上下の義歯を外した状態です。
上顎の根面板(根だけ残している状態)と下顎のアタッチメント周囲はご自身でのメインテナンスと歯科医院での定期的なメインテナンスで管理していきます。

新義歯装着時

上下顎に義歯を装着した状態です。
見た目にもご満足いただけました。
また、下顎の義歯はインプラントを併用したことで外れることなく、なんでも噛めるとのことでした。
(治療に対する感想は患者さま個人によるものです)

義歯のメインテナンスでは、義歯と歯ぐきの適合具合と噛み合わせを確認します。
患者さまが気がつかないレベルでの不具合を早期に解決することで、大きなトラブルなく義歯を長期間使用することが可能となります。

症例の総括

治療用義歯でも旧義歯よりも噛めるようになったとのことでした。上顎と下顎を比較するとやはり下顎の方が外れやすく、不安を感じるとのことからインプラントを併用することとなりました。

インプラントは外科的な手術が必要ですし、保険適応外のため費用が高額になります。しかし、インプラントを併用すると、入れ歯の噛む力や安定感の限界を引き上げることができます。

患者さまは入れ歯になってから避けていた食べ物も食べられるようになったの大変ご満足されていました。今後はこの状態を維持していくためにも、定期的なメインテナンスしていくことが重要です。

インプラント 総入れ歯(総義歯)について インプラント義歯

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