接着ブリッジ

目次

  1. 接着ブリッジとは?
  2. 接着ブリッジのメリットとデメリット
  3. 接着ブリッジの適応症
  4. 接着ブリッジの治療の流れ
  5. 接着ブリッジの費用
  6. 接着ブリッジの保証
  7. 接着ブリッジの症例
  8. まとめ

接着ブリッジとは?

接着ブリッジ

通常のブリッジは欠損している部位の両隣の歯を360°グルリと筒状に削り、つながった被せ物で欠損部を補います。外れにくく、奥歯にも対応が可能ですが、歯を大きく削ることが最大のデメリットです。

一方、接着ブリッジは欠損している部分の両隣、もしくはどちらか片方の歯の表面(通常は審美的に影響のない裏側)をエナメル質の範囲内で一層削る貼り付けタイプになります。歯を削る量が少ないのが最大のメリットですが、外れることがあります。

歯を部分的にしか覆わないため、両隣の歯に貼り付けるよりも、片側だけに貼り付けるタイプの方が長持ちすると言われています。

接着ブリッジの
メリットとデメリット

メリット

接着ブリッジ
  • 歯をほとんど削らずに治療することができます。
  • 比較的短期間で治療を完了することが可能
    です。

デメリット

接着ブリッジ
  • 接着面積が狭いと脱離することがあります。
  • 少なからず歯を削る必要があります。
  • 仮に着けることができません。
  • 噛み合わせが強い方では適応にならないことがあります。
  • すでに歯が大きく削られている場合は適応になりません。

接着ブリッジの適応症

接着ブリッジ
  • 噛み合わせの力が強くかからない場所(奥歯は適応外です)
  • 支えとなる歯は神経があり、エナメル質が十分に残っていること
  • 歯軋りや食いしばりが強くないこと
  • 欠損部が比較的狭いこと(当院では欠損している歯が2本以上の場合は接着ブリッジでの対応は致しません) 

接着ブリッジの
治療の流れ

  • 01
    診査
    歯、歯ぐき、噛み合わせ、歯軋りの有無を診査し、シミュレーション用の型を採ります。
  • 02
    治療計画の説明、契約
    診断用ワックスアップによるシミュレーションをご覧いたっだき、治療後のイメージを共有します。
  • 03
    治療1回目
    歯を削り、型を採り、仮歯を装着します。
  • 04
    治療2回目
    完成した接着ブリッジを装着します。

接着ブリッジの費用

項目 費用
診査・診断料※1 22,000円
仮歯 11,000円
支えが1本の
接着ブリッジ※2
220,000円
支えが2本の
接着ブリッジ※2
282,000円

※1 診査・診断料は治療に至らない場合でも返金は致しかねます。

※2 接着ブリッジには強度を確保するためにジルコニアのフレームを用います。また、歯のない部分はジルコニアボンド(ジルコニアフレームに陶材を盛りあげます)のため、審美性の高い仕上がりになります。

接着ブリッジの保証

接着ブリッジ

接着ブリッジは2年間の保証期間を設けています。ただし、定期検診にいらしていただいていることが保証の条件となります。

また、接着ブリッジがトラブルを繰り返す場合は別の治療方法をご提案することがあります。

接着ブリッジの症例

現在の治療費と異なる場合がございます。最新の治療費は料金表をご確認ください。
年齢・性別 20代・男性
主訴 前歯に歯を入れて欲しい
治療内容 ・部分矯正
・接着ブリッジ
・ダイレクトボンディング
治療費 合計:649,000円
部分矯正:
385,000円
接着ブリッジ:
220,000円
ダイレクトボンディング:
22,000円×2
治療期間 10ヶ月

本症例における問題点と考えれる
治療方針(メリットとデメリット)

問題点1

上下顎ともに前歯には隙間があり、噛み合っていませんでした。

治療方針a:矯正治療

メリット:
・歯を削らずに治療することが可能です。

デメリット:
・矯正装置が付くことで歯磨きがしにくく
なります。
・矯正装置により口内炎ができることが
あります。
・治療期間が長期に渡ります。
・歯磨きが不十分だとむし歯が出来たり、歯ぐきが腫れたりすることがあります。
・歯を動かすため、痛みを伴うことがあります。
・治療終了後に歯が治療前の位置に戻ることがあります。

 

治療方針b:ブリッジやクラウン

メリット:
・短期間で治療することが可能です。
・中切歯の形態、左上の側切歯の欠損も同時に改善することが可能です。

デメリット:
・むし歯でない歯であっても削る必要が
あります。
・神経がある歯では染みることがあります。

問題点2

左上の側切歯(2番目の歯)が生まれつき欠損していました。

治療方針a:インプラント

メリット:
・隣の歯を削らずに固定性の歯を入れることができます。

デメリット:
・骨の幅が狭いため、大規模な外科手術が必要になります。
・隣の歯との距離が近いため、手術時に隣の歯を傷つける可能性があります。
・治療期間が長くなります。
・若年者では顎が成長段階のため不適応の場合があります。

インプラント

治療方針b:ブリッジ

メリット:
・比較的短期間で治療を完了することが可能
です。
・中切歯の形態も同時に改善することが可能
です。

デメリット:
・歯を大きく削る必要があります(歯を筒状に削ります)。
・神経がある歯を削るため、染みることが
あります。

ブリッジ

治療方針c:部分入れ歯(ノンメタルクラスプ
義歯)

メリット:
・歯を削らずに治療することが可能です。

デメリット:
・取り外しが必要になります。
・むし歯リスクが高い場合、支えている歯がむし歯になることがあります。
・歯ぐきが腫れることがあります。

ノンメタルクラスプ義歯

問題点3

上顎の中切歯(真正面の歯)の形態が左右で異なっていました。

治療方針a:ラミネートベニア

メリット:
・歯を削る量が少量で済みます。
・セラミックを用いるため審美的に仕上がり
ます。

デメリット:
・エナメル質が失われている場合は適応にならないことがあります。
・強い力でかけることがあります。

ラミネートベニア

治療方針b:ダイレクトボンディング

メリット:
・即日で治療が完了します。
・歯を削らずに治療することが可能です。

デメリット:
・コンポジットレジン(樹脂)のため、経年的に着色します。
・強い力でかけることがあります。

 

治療方針c:ブリッジ

メリット:
・比較的短期間で治療を完了することが可能
です。
・中切歯の形態も同時に改善することが可能
です。

デメリット:
・歯を大きく削る必要があります(歯を筒状に削ります)。
・神経がある歯を削るため、染みることが
あります。

本症例での治療方針

上記のように治療の方針は何通りも考えられました。患者さまより「時間がかかっても良いので、歯を極力削りたくない」とのご要望がありました。

  1. 部分矯正
  2. ダイレクトボンディング
  3. ラミネートベニア

をご提案しましたが、大掛かりな外科手術が必要なインプラント治療には恐怖心があるとのことより、

  1. 部分矯正
  2. 接着ブリッジ
  3. ダイレクトボンディング

で治療を進めることとしました。

治療前後の写真

接着ブリッジ

製作に用いた石膏模型

接着ブリッジ

赤い線で囲まれた部分の表面のみを削りました。本症例は片側のみ削るタイプの接着ブリッジです。エナメル質の範囲内のため、麻酔は使用しません。

製作された接着ブリッジの写真

接着ブリッジ

装着後の写真

接着ブリッジ

まとめ

接着ブリッジ

接着ブリッジは適応となる場合が限られる治療法ですが、歯をほとんど削らずに、審美的な結果を得ることが可能な治療方法です。

健康な歯を削られたくない、でもインプラントは怖いという方はお気軽にご相談ください。

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